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kyoto: NPO団体 京都ハートネットワーク スーパーバイザー  臨床発達心理士 ・ 上級教育カウンセラー                                                               京都市内で発達障害当事者グループワーク・SST  発達障害家族グループワークで支援をやっています。                                                                                                                         悪意のあるコメントは即刻に削除します。



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発達障害の自己一致への対応~心の分裂状態

author:kyoto2010/01/30 Saturday

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今回は、発達障害の自己一致について記事にします。

簡単に言うと、「自己一致」とは、言っている事と行動とが同じであることです。

そこで言うと、言っている事と行動が違う状態を、自己不一致と言います。

自己一致とは、本音で生きているということですね。

子どもの頃は、みんなが自己一致をしていたのです。でも、大人になるにつれて、自己一致が難しくなってきます。

さて、大人の発達障害の多くは、不信感などの二次障害から、自己不一致になりやすいところがあります。

発達障害のしんどさは、自己一致ができないところかも知れません。

例えば、他者と会っている時、嬉しくもないのにニコニコと笑顔だったり、内心では相手に腹が立っているのに裏腹に愛想をよくしたり、自分でも悲しいぐらい心とは違った行動になってしまうのです。

そこで、相手に言いたいことがあるのに、それが伝えられない自分を責めたり、なんか気分が悪かったり、情けない思いをしなければなりません。

さて、私も若い頃に、慢性的な自己不一致の状態になっていた時期があります。

年がら年中、いつもニコニコと笑顔でいました。

まわりの人間から、「その笑顔がよい。」なんて言われていました。

でも、本当の私は、腹が立つことばかりでイライラしていて、笑顔の表情と私の心とが分裂していました。

私は対人関係が苦手で、とにかく人が怖くて、問題を起こしたくない思いが強く、言いたいことがあっても黙っていました。

言いたいことを言わないで、黙っていることで、私は自分を守っていたのです。

それですべてのことがうまくいけば問題はないのですが、やっぱり職場では自分の意見を言えない人間だと馬鹿にされ、嫌われていました。

まわりの人間からすれば、何を考えているのか分からない、不気味な感じに映っていただろうと思います。

私自身も、このような自分が嫌いで、自分が思っていることをはっきりと言える人間になりたいと思っていました。

そんな私は、時々、思い切って自分の意見を言うように努力をしていましたが、場にそぐわないことを言って、まわりの失笑をかったり、相手を怒らせたり、散々な思いをしました。

さて、私はこれらの問題をどう解決してきたのかということです。

その答えは、自助グループやグループワークで自分の思いや考えを徹底的に語り、まわりの方の反応を観察し、自分のコミュニケーションの仕方を修正していきました。

長い年月が必要でしたが、私が生まれてからずうっと続けてきたコミュニケーションの方法を変えるには、それなりの時間が必要だったのです。

また、私は人生に対する考え方も変わりました。

出世や金儲けなど、現世的な欲求よりも、平凡でも心が落ち着く生活を望むようになりました。

他者を恨み・妬む。そんな暗い生活ではなく、他者の幸せも一緒に喜べる人間になりたいと思ってきました。

さて、私は、「嬉しい時は素直に喜び」、「悲しい時は泣き」、「腹が立つ時は怒る」、普段から、そんな自分であるようにしています。

ただし、これをそのままに行動にするのかどうかは、また別問題で、私は社会や世間から許容される範囲でやっています。

自己一致は、他者との関わりの場で可能になってきます。(一人だけでは不可能です。)

発達障害の人も、自己一致の状態を手に入れると、生きるのがずいぶん楽になってくると思います。

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お知らせ
2月4日(木)・より、家族限定ですが大阪で、
発達障害家族グループワークが始まります。
大阪の阪急梅田駅の近くの交通便利な会場です。大阪方面の方の家族の参加をお待ちしています。

ホームページが新しくなり、読みやすくなりました。新年以降のいろいろな情報が載っていますので必見です。

kyotoの記事を編者が選りすぐって作った冊子が出来ました。「当事者に向けて」や「家族に向けて」、「生い立ち編」など4冊があります。
この冊子は、グループワーク会場で販売しています。通信販売につきましては、手続き等が整い次第開始いたします。

|http://www.hozugawa.net/kyoto/index.php?e=1533||発達障害|03:10 PM|comments (15)trackback (0)

コメント

私も、自己不一致の時期が長く続いたことがありました。
kyotoさん同様、うまくいく時はいいのですが、悪い時はやはり散々な結果に終わっていました。

しかし、心を許せる友人たちとの関わりの中で、自分らしさを取り戻すことが出来ました。
また、もともと強かった探究心が功を奏したのか、次第に「一般的」とされる意見や行動パターン(お世辞や建前ですね)を身につけることも出来ました。

次の課題は、私が身に付けたソーシャルスキルを、困っている方にどうにかしてお伝えできないか、という事です。
子供には少しずつ教えているのですが、他の方にも役立てていただけたらな、と思います。

|はらぺこるい|EMAIL|URL|2010/01/30 06:02 PM|.JL6WFAQ|

はらぺこるい様
>次の課題は、私が身に付けたソーシャルスキルを、困っている方にどうにかしてお伝えできないか、という事です。

当事者グループワークなどで、失敗談を含めて、体験をお話をして頂けたらと思います。
よろしくお願いします。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/01/30 10:28 PM|tinLQHnE|

今回の記事は、まるで私の現在の状態を表わしているようです。

私は他人からは「落ち着いている」「笑顔で優しそう」など、良い評価を受ける事があります。
でもその実、内面は非常に不安定な、嵐の海にいる小船のような状態になっています。
ちょっとしたきっかけがあると、すぐにバランスを崩して転覆してしまうのです。

以前にも一度パニックを起こした事がありましたが、私はなかなか、自分のありのままの言葉で話せません。
書き言葉ではその抑制が緩和され、絵や漫画になるとそれが更に開放されて、
非常に本音に近い部分になっていきます。
話言葉に関しては、自分の中にある本能的なものを、ひた隠しにしようとする何かがあるようです。

現在私は自己不一致の状態ですが、今後は多少の事に動じない、
自己一致した自分というものを探していきたいと思います。

|まゆげイヌ|EMAIL|URL|2010/01/30 11:01 PM|tsZ6JrXM|

こんばんは。今回の記事を読んで…「自己不一致」だけれど…めちゃくちゃあるし、慢性的にもなっています。私も何度も「改善」を試みたけれど…上手くいくどころか「墓穴を掘る」「ドツボにはまる」結果になる事が多々ありました。このまま「自己不一致」を持って生活するのは、かなり辛いものがあるので…GWやSSTに参加して何とか今の現状を「打破」したいです。

|餅|EMAIL|URL|2010/01/30 11:50 PM|hpdrLgHM|

あ、あたしのことですね。自己不一致すぎてGWであんなことになってしまったと思っています。
違いますか?

|いたずらにゃんた|EMAIL|URL|2010/01/31 12:10 AM|zM0xEXII|

いたずらにゃんた様
>あ、あたしのことですね。

多くの発達障害の方は、自己不一致で悩んで苦しんでいます。
その解決のために、グループワークをやっているのです。
そこは、みんなが理解していなければならないところです。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/01/31 12:32 AM|tinLQHnE|

まゆげイヌ様
>現在私は自己不一致の状態ですが、今後は多少の事に動じない、自己一致した自分というものを探していきたいと思います。

たぶん、もう直ぐそこまで来ているように感じています。

自他の観察も、正確にされるようになっておられます。

つまり、現実というか、自分に近いところから、物事が見えるようになっていると思います。
でも、課題もありますね。
それは、まゆげイヌさんのブログにコメントしていますので、そちらをご覧ください。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/01/31 12:43 AM|tinLQHnE|

餅様
>このまま「自己不一致」を持って生活するのは、かなり辛いものがあるので…GWやSSTに参加して何とか今の現状を「打破」したいです。

私も、自己不一致状態で、ずいぶん苦しんできました。
でも、そこから抜けていくことは可能です。
一番効果的なのは、SSTだろうと思います。
でも、それを日常生活で活かせるには、グループワークの話し合いが大事でしょうね。
お待ちしていますね。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/01/31 12:47 AM|tinLQHnE|

自分は「感情面」や「意思の伝達」もゼロ・百のところがあります。
感情を押し殺すか、自己主張しすぎるかのどちらかになります。両極端なんです。

それでも多少はコントロール出来るようになりました。

過去の経験を糧に少しずつ、少しずつ改善していきました。
しかし、今までにないパターンや未体験の状況になるとふりだしに戻る様な感じになります。

それでも経験を重ねる事が大切です。

それによって、歩みは遅くとも気持の暴走を抑えたり、自分の意思を伝える事が出来るようになってきました。

|いし|EMAIL|URL|2010/01/31 10:27 AM|Vgs1Kucc|

見た目の調整は私にとっては自己嫌悪を取り除くための手段の一つでしかないです。自己嫌悪を取り除いた状態でやっと他人と関わることができる。そこにまた別の問題が絡んできそうな気もしますが、自分自身を嫌っているともっと何もできないから。

とりあえずフリースペースなどいけるところを増やして外出強化しています。日常的に対人関係が必要だったのでその一部です。

否定的な場面や危険なことが多いと表現を抑えるようになりがちなので、安全な場所でそれを取り除いていけたら…普段から十分壊れている気もします。

|あき|EMAIL|URL|2010/02/01 12:03 AM|t0douypo|

昨日の追記というか補足です。
「少しずつ自己一致が出来つつあります」
をラストに加えたいと思いました。

|いし|EMAIL|URL|2010/02/01 10:45 AM|Vgs1Kucc|

あき様
>そこにまた別の問題が絡んできそうな気もしますが、自分自身を嫌っているともっと何もできないから。

そうでしょうね。
とりあえずバランスを取っているのでしょうね。
そのように思っています。
ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/02/01 08:46 PM|tinLQHnE|

いし様
>「少しずつ自己一致が出来つつあります」

素晴らしいです。
いしさんの素直な心が、自己一致の上体に近づけて行っているのでしょう。
いしさんは、ずいぶん変わられたと思います。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/02/01 08:48 PM|tinLQHnE|

>例えば、他者と会っている時、嬉しくもないのにニコニコと笑顔だったり、内心では相手に腹が立っているのに裏腹に愛想をよくしたり、自分でも悲しいぐらい心とは違った行動になってしまうのです。

>そこで、相手に言いたいことがあるのに、それが伝えられない自分を責めたり、なんか気分が悪かったり、情けない思いをしなければなりません。


\"つくり笑顔\"という名のヨロイを覆わないと、長年、人と接することができなかった自分なのもので、大変共感しました。
つまるところ、自分への自信のなさから、嫌われたくない、ただ、その一心からくる、唯一の自己防衛の手段でした。

最近は、”つくり笑顔”なんかしたところで、会話コンプレックスからくる、コミュニケーションスキルの無さにより、常に浮いた存在になってしまうのだったら、、意味がないように思えてきたので、あまりしなくはなりましたが、今でも\"怒る\"という感情が、非常に不得手だったりします。
家族には出せる感情ではあったりするのですが、信頼のおけない他者の場合、なるべくトゲのない感じで、怒るではなく、注意するというカタチにもっていける話術が自分には、もちあわせていないことから、言いたくても言えなくて・・・

自分自身も、不注意が多いことから、しっかりしてるというわけでもないので、人のことどうのこうの言う前に、まずは自分を正さなきゃという頭があったりするからです。

それに、馬鹿にされていることを言われてるとわかっていても、言い返した後の、なんともいえない重たい空気が耐えられなくて、笑顔でそれを聞き流してしまっている自分に、とても嫌気をさします。

まずは、喜怒哀楽を意識して、感情コントロールできるようになりたいです。
自分にとっては、簡単なようでいて、非常にハードルの高い課題ですね・・・。

|yo*ko|EMAIL|URL|2010/02/06 02:25 AM|cG0yzV7U|

yo*ko様
>つくり笑顔\"という名のヨロイを覆わないと、長年、人と接することができなかった自分なのもので、大変共感しました。

私はつくり笑いを卒業できたわけでないのですが、だいぶ楽になっています。
本当にある自分の感情を大切にしたいものですね。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/02/07 09:38 PM|tinLQHnE|

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