
今回は、発達障害の自己一致について記事にします。
簡単に言うと、「自己一致」とは、言っている事と行動とが同じであることです。
そこで言うと、言っている事と行動が違う状態を、自己不一致と言います。
自己一致とは、本音で生きているということですね。
子どもの頃は、みんなが自己一致をしていたのです。でも、大人になるにつれて、自己一致が難しくなってきます。
さて、大人の発達障害の多くは、不信感などの二次障害から、自己不一致になりやすいところがあります。
発達障害のしんどさは、自己一致ができないところかも知れません。
例えば、他者と会っている時、嬉しくもないのにニコニコと笑顔だったり、内心では相手に腹が立っているのに裏腹に愛想をよくしたり、自分でも悲しいぐらい心とは違った行動になってしまうのです。
そこで、相手に言いたいことがあるのに、それが伝えられない自分を責めたり、なんか気分が悪かったり、情けない思いをしなければなりません。
さて、私も若い頃に、慢性的な自己不一致の状態になっていた時期があります。
年がら年中、いつもニコニコと笑顔でいました。
まわりの人間から、「その笑顔がよい。」なんて言われていました。
でも、本当の私は、腹が立つことばかりでイライラしていて、笑顔の表情と私の心とが分裂していました。
私は対人関係が苦手で、とにかく人が怖くて、問題を起こしたくない思いが強く、言いたいことがあっても黙っていました。
言いたいことを言わないで、黙っていることで、私は自分を守っていたのです。
それですべてのことがうまくいけば問題はないのですが、やっぱり職場では自分の意見を言えない人間だと馬鹿にされ、嫌われていました。
まわりの人間からすれば、何を考えているのか分からない、不気味な感じに映っていただろうと思います。
私自身も、このような自分が嫌いで、自分が思っていることをはっきりと言える人間になりたいと思っていました。
そんな私は、時々、思い切って自分の意見を言うように努力をしていましたが、場にそぐわないことを言って、まわりの失笑をかったり、相手を怒らせたり、散々な思いをしました。
さて、私はこれらの問題をどう解決してきたのかということです。
その答えは、自助グループやグループワークで自分の思いや考えを徹底的に語り、まわりの方の反応を観察し、自分のコミュニケーションの仕方を修正していきました。
長い年月が必要でしたが、私が生まれてからずうっと続けてきたコミュニケーションの方法を変えるには、それなりの時間が必要だったのです。
また、私は人生に対する考え方も変わりました。
出世や金儲けなど、現世的な欲求よりも、平凡でも心が落ち着く生活を望むようになりました。
他者を恨み・妬む。そんな暗い生活ではなく、他者の幸せも一緒に喜べる人間になりたいと思ってきました。
さて、私は、「嬉しい時は素直に喜び」、「悲しい時は泣き」、「腹が立つ時は怒る」、普段から、そんな自分であるようにしています。
ただし、これをそのままに行動にするのかどうかは、また別問題で、私は社会や世間から許容される範囲でやっています。
自己一致は、他者との関わりの場で可能になってきます。(一人だけでは不可能です。)
発達障害の人も、自己一致の状態を手に入れると、生きるのがずいぶん楽になってくると思います。
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お知らせ
2月4日(木)・より、家族限定ですが大阪で、発達障害家族グループワークが始まります。
大阪の阪急梅田駅の近くの交通便利な会場です。大阪方面の方の家族の参加をお待ちしています。
ホームページが新しくなり、読みやすくなりました。新年以降のいろいろな情報が載っていますので必見です。
kyotoの記事を編者が選りすぐって作った冊子が出来ました。「当事者に向けて」や「家族に向けて」、「生い立ち編」など4冊があります。
この冊子は、グループワーク会場で販売しています。通信販売につきましては、手続き等が整い次第開始いたします。