NPO京都ハートネット

kyoto: NPO団体 京都ハートネットワーク スーパーバイザー  臨床発達心理士 ・ 上級教育カウンセラー                                                               京都市内で発達障害当事者グループワーク・SST  発達障害家族グループワークで支援をやっています。                                                                                                                         悪意のあるコメントは即刻に削除します。



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発達障害をどう理解をするか~インタビューから

author:kyoto2010/03/04 Thursday

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先日、私はある新聞社の記者から取材を受けました。

私は記者の方に、発達障害に対しての京都ハートネットワークの取り組みについて話をしました。

その原稿が新聞掲載の前に、私のところへ届いたのです。

読んでみると、私の話を記者の方がうまくまとめてくださっていました。

私の思いや考え方など、とても分かりやすい文章で書かれていました。

今回は、そのインタビューのところを記事にしたいと思います。

『京都ハートネットワークは、発達障害当事者の支援を目的に、京都と大阪で当事者、家族、支援者によるグループワークやソーシャルスキルトレーニングに取り組んでいます。
 発達障害には感覚過敏の特性があり、周囲の音が聞こえ過ぎて先生や上司の言っていることが混乱して聞こえてなかったり、目に映るすべての情報が頭に入るため、見え過ぎて見えない状態になったりしります。感情も増幅され、少し怒られただけで恐怖からパニックになったりします。また、短期記憶ができず、電話番号などの無意味な記号が覚え難く、人の動作を真似することが難しいのです。こうした特性は、本人の心理的な問題ではなく、脳の機能障害が原因なのです。本来ならば、発達障害のバリアフリーとして、理解や当事者への配慮、落ち着ける環境づくりが不可欠なのです。
 しかし現実には、周囲の無理解から、集団の中でいじめや無視が起こります。先生の言う事を聞きとったり、黒板を写すことが能力としてできないのに、「やる気がない」「不真面目」などの否定的なレッテルを一方的に張られ続けることで自分はダメな人間なんだと思い込まされ、後天的にうつ病などの精神疾患という2次障害に陥ってしまうのです。
 発達障害の当事者は高学歴や知的能力の高い人が少なくありません。国立大学や大学院を出ても、就職後に人との関わり方が分からないために、上司や同僚とうまくいかず、退職してしまうパターンが多いのです。発達障害の人でもトレーニングによって、対人関係のスキルを学ぶことができます。しかし、日本ではこうしたトレーニングをしようと思っても、行政の発達支援センターやハローワークなどでは、こうした取り組みはまだ少ないのです。私たちの取り組みは、その受け皿となっており、毎回関東や九州など遠方からの参加者があります。
 京都ハートネットワークでは、対人関係に困難を抱えるため、一般的にはうまくいかないと言われている、発達障害当事者同士のグループワークを開催しています。私自身が同様に発達障害であり、過去に2次障害の問題を抱えていた当事者であり、どこでつまずいているのかが分かります。(また、参加者が安心できる共感的な雰囲気造りを心がけ、彼らの悩みには受容的に接することで、当事者の自己否定感を解き放ち、やがて自己肯定が出来るように導いていきます。)こうした中で、一般の人と比べると時間はかかりますが、発達障害も必ず成長発達していくことを確信しています。大切なのは、まわりの保護者、支援者がそれをゆっくりと見守る姿勢です。
 知的能力や倫理観が高く、真面目で誠実な人が多い発達障害の当事者は、環境が整えられた上で本来の力を発揮して働くことができれば、企業や社会にとってメリットは大きいはずです。発達障害への理解を広げるバリアフリーとともに、困難を乗り越えようと頑張る当事者や家族を応援していきたいと思います。』

この文章は、なかなかうまくまとめられていて、私の言いたいことが短い文章で端的に書かれています。

この記事が新聞に載ることで、社会の発達障害への理解に役立つものだと思っています。

記事を丁寧に書いてくださった記者の方に、私は感謝をしています。

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お知らせ
講演会 テーマ「発達障害 就労支援の現場から」
不景気の中、なかなか叶わない就労問題に悩む「発達障害の当事者」と、その「家族・支援者」におすすめの講演会です。発達障害の就労状況報告。就労成功や定着への秘訣などについて、お話します。
後 援    京都市・京田辺市・京都新聞社・京都新聞社会福祉事業団
演題 講師 吉田 篤司氏、雇用能力開発機構 係長、『発達障害 就労支援の現場から』
        河原 和美氏、臨床発達心理士、『発達障害 当事者グループワークからの報告』
詳しくは、http://www.kh-n.org/list.html#ho

3月の「発達障害当事者グループワーク」は、3月13日(土)午後1時~5時 京都JA会館5階505で行います。
参加は当事者に限りますが、障害の診断の有無は問いません。

2月から、家族限定ですが大阪で、発達障害家族グループワークが始まりました。
大阪の阪急梅田駅の近くの交通便利な会場です。大阪方面の方の家族の参加をお待ちしています。
また、大阪では、4月より発達障害当事者グループがスタートします。大阪会場は、参加に予約が必要です。よろしくお願いします。

ホームページが新しくなり、読みやすくなりました。様々な情報が載っていますので必見です。

kyotoの記事を選りすぐった冊子が出来ました。「当事者に向けて」や「家族に向けて」、「生い立ち編」など4冊があります。
この冊子は、グループワーク会場で販売しています。通信販売につきましては、手続き等が整い次第開始します。

|http://www.hozugawa.net/kyoto/index.php?e=1565||発達障害|06:36 PM|comments (10)trackback (0)

コメント

>知的能力や倫理観が高く、真面目で誠実な人が多い発達障害の当事者は、環境が整えられた上で本来の力を発揮して働くことができれば、企業や社会にとってメリットは大きいはずです。

以前の私は規範意識を持ち、真面目で誠実な事がどこか垢抜けてなくて、ダサくてそんな自分は嫌だなとか思っていました。

エエ格好をして、崩した自分を演じていたのですが、周りからはすぐに見抜かれ「自分のキャラを考えなよ」と言われたこともあります。

今では様々な訓練の機会を得て自分の事を理解し、受け入れる事が出来たため、自己肯定や自己一致が進みました。

臨機応変の苦手さや機転の利かなさは相変わらずですが、真面目さや誠実さ、経験の積み重ねによりストックされたスキル、目を覚まし始めた潜在エネルギーを使えば、本格的な社会参画ができるという確信が出てきています。

|copain|EMAIL|URL|2010/03/05 12:02 AM|PViDpkls|

>発達障害の人でもトレーニングによって、対人関係のスキルを学ぶことができます。しかし、日本ではこうしたトレーニングをしようと思っても、行政の発達支援センターやハローワークなどでは、こうした取り組みはまだ少ないのです。

この辺は人それぞれになってしまうため、難しい側面もあります。ただ、カウンセリングなどで個人個人で抱える問題点の切り分けをするだけでも対処法が見えてくると考えています。

|kota|EMAIL|URL|2010/03/05 12:16 AM|2m1pRXIc|

copain様
>臨機応変の苦手さや機転の利かなさは相変わらずですが、真面目さや誠実さ、経験の積み重ねによりストックされたスキル、目を覚まし始めた潜在エネルギーを使えば、本格的な社会参画ができるという確信が出てきています。

こだわったり意地になったりしないように気をつけていれば、まじめほど信頼されるものはありません。
これは発達特性ですから、ほとんど自然にできるものです。
ここを是非とも活かしたいですね。
私も、その方向でやっています。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/03/05 07:56 PM|tinLQHnE|

kota様
>この辺は人それぞれになってしまうため、難しい側面もあります。ただ、カウンセリングなどで個人個人で抱える問題点の切り分けをするだけでも対処法が見えてくると考えています。

SSTが難しいのは、発達障害に合わないことをやっているからであると思っています。
ですから、工夫が必要なのですね。
また、グループワークは、カウンセリングの手法を使ってやっていますので、個人個人の違いを明らかにしながら進めています。
私がやっているのは、世間で思われているのと少し違うように思っています。
今日は、そのことについて記事にしました。
また、読んでください。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/03/05 08:01 PM|tinLQHnE|

私も、長男も、聴覚過敏、視覚過敏はありませんし、黒板も写せます。
ですので、この文章だけでは、二人共、発達障害ではないと思われるでしょう。
でも、二人とも対人関係の問題があって、二次障害を起こしています。

この記事の前に「対人関係に困難がある。」と記述されているのなら良いのですが・・・

生意気なことを書いてすみません。
短い文章で発達障害を伝えるのは、難しいですね。

|林檎|EMAIL|URL|2010/03/06 10:55 AM|tawji5DQ|

林檎様
>この記事の前に「対人関係に困難がある。」と記述されているのなら良いのですが・・・

短期記憶のことが書かれてあるでしょう。
それが、発達障害の対人関係がうまくゆかないことにつながっているのです。
イメージに困難があるのは、短期記憶が関わっているからです。

ですから、この文章は発達障害のしんどさの原因について、ある程度具体的に書いてあるものなのです。

発達障害を端的に書くのは、本当に難しいですね。
ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/03/06 11:42 AM|tinLQHnE|

kyotoさん、こんにちは。

>発達障害には感覚過敏の特性があり、周囲の音が聞こえ過ぎて先生や上司の言っていることが混乱して聞こえてなかったり、目に映るすべての情報が頭に入るため、見え過ぎて見えない状態になったりしります。
>感情も増幅され、少し怒られただけで恐怖からパニックになったりします。
>また、短期記憶ができず、電話番号などの無意味な記号が覚え難く、人の動作を真似することが難しいのです。

まさしく私が、社会でつまづいているところを、うまくまとめてくれている、新聞の記事ですね。

感覚過敏、つまるところの深読みしすぎる傾向が、現在においても、バイトを休職するハメになってしまったように思うのです。
バイトの控え室・更衣室は、従業員さんが出入りする仕事場と兼用になってたりして、狭い空間を利用していたりするものだから、店内の雰囲気が悪くなると、たちまち自身に憑依して、ご迷惑をかけているのではなかろうかとか、不安に陥って、パニックになったりするのです。

先輩がこうしたら、やりやすいよと教えてくれても、それが自分にとってやりづらかったりすることも多々あったりして、自分オリジナルのやり方でしようとするものだから、周囲から反感を買ってたりもするのです。
こだわり・融通のきかなさが、「反抗的」・「素直じゃない」というレッテルを貼られ、チームワークを要する仕事が苦手だったりするのです。

今、2つのバイトをかけもちで、どうにかこうにか続いているのは、出来ないなりに、それに対して工夫してみたり、ひとりでする仕事が大半だったりするのと、自身の病気を職場でカミングアウトすることで、なんとか続けられているといった感じです。
来週から、休職中のバイトに復帰して、果たして職場に自分の居場所があるのかどうか、不安だらけだったりしますが、深く考えすぎず、鈍感スイッチを上手く利用して、頑張っていけたらと思います。

|yo*ko|EMAIL|URL|2010/03/06 03:16 PM|cG0yzV7U|

yo*ko様
>まさしく私が、社会でつまづいているところを、うまくまとめてくれている、新聞の記事ですね。

明日の発行される新聞に、この記事が載ります。
発達障害について、うまく書けていると思います。
インタビューを受けてよかったです。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/03/07 01:08 AM|tinLQHnE|

すみません。
前回のコメントには、はっきり書かなかったのですが、
>発達障害には感覚過敏の特性があり、

>発達障害には感覚過敏の特性がある人が多く、
にして欲しいと思ったのです。
それは、感覚過敏が顕著ではない人(そのように見える人も含みます)は、発達障害ではないと受け取られると思ったからです。

それと、その文の前に、例えば
「広汎性発達障害の人は、会話が苦手な人が多く、なかなか友達ができないという人も少なくありません。」
等と表面的に見える苦手の例も少し入れて欲しいと思いました。

私は、未診断当事者の親や学校の先生が記事を読んだ時に、
「もしかしたら、あの子もそうなのかも?」
と気づいてもらう事も大事だと思います。
誰も気づかなかったら、支援は始まらず、本人一人で辛い思いを抱えこんでいくままですから。

|林檎|EMAIL|URL|2010/03/07 07:34 PM|VFX8Uhl.|

林檎様
>「もしかしたら、あの子もそうなのかも?」
と気づいてもらう事も大事だと思います。
誰も気づかなかったら、支援は始まらず、本人一人で辛い思いを抱えこんでいくままですから。

そうですね。
感覚過敏がないように見える子どももいますね。
その通りです。

今後は気をつけていきたいと思います。
また、今度やる講演会の時に、感覚過がみられない子どもがいるので、その子たちも気をつけてやって欲しいという話をしたいと思いました。

ありがとうございます。

|kyoto|EMAIL|URL|2010/03/07 09:42 PM|tinLQHnE|

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